ボルトの規格について

ボルトの規格


一見同じように見えるボルトにも実は、規格があります。
※規格とは日本単位とか世界単位で統一された基準のこと


あなたは、購入したボルトのネジ山を
間違えた経験はありませんか?



ボルトが現在のような規格になった最初のきっかけは、イギリスのジョセフ・ウィットウォースが1841年に完成させたネジ山角度が55度のボルトでした。それ以前は規格が無くネジ山の合わないボルトばかりで大変作業が不効率だったようです。


現在の主流となる規格は3つ
イギリスで生まれた 「ウィットネジ」 
フランスで生まれた 「ミリネジ」 
アメリカで生まれた 「ユニファイネジ」



がそれぞれ標準化していきました。



日本では、「ミリネジ」が一般化されていて、ほとんどのボルトがミリですが、海外から輸入した製品にはウィットやユニファイのネジが入っており、交換時に知らずに購入するとネジ山が入らないという現象が起こるのです。



見た目だけでは、3つの規格を見分けるのは、非常に難しいので区別の仕方を書いていきます。



規格違いのネジ山について

まず、規格の違うボルトで具体的にどこが違うのかということですが、大きく2点あります。

それはネジ山の角度とピッチが違うのです。


ネジ山の角度は下記の図にあるように55°と60°のどちらかです。

ピッチはミリネジの場合、ネジ山の頂点から頂点までの距離をミリメートルで表記しています。


ボルトピッチ
ユニファイとウィットはインチ表記で「1インチ=25.4mm」の中に
山数が何個あるかで表記しています。

インチは日本ではあまり馴染みの無い単位なのでむずかしいですね。。
さらに詳しく説明します。


ウイットネジ

ウイットネジの山角度は55°です。
表記は「1/8」や「1/4」など分数で、呼び方は和文読みで「いちぶ」「にぶ」と言います。
ウィットネジ図


呼びサイズ 山数 呼び方 外径(ミリ) ピッチ(ミリ換算)
W1/8 40 いちぶ 3.18 0.64
W1/4 20 にぶ 6.35 1.27
W5/16 18 にぶごりん 7.94 1.41
W3/8 16 さんぶ 9.53 1.59
W7/16 14 さんぶごりん 11.11 1.81
W1/2 12 よんぶ 14.29 2.12
W5/8 11 ごぶ 15.88 2.31
W7/8 9 ななぶ 22.23 2.82
W1" 8 いちいんち 25.4 3.18




ユニファイネジ

ユニファイネジは、山の角度が60°です。
表記や呼び方はウィットと基本は同じですが、頭に「UNC」と表記します。

ユニファイネジ図

呼びサイズ 山数 呼び方 外径(ミリ) ピッチ(ミリ換算)
W1/4 20 にぶ 6.35 1.27
W5/16 18 にぶごりん 7.94 1.41
W3/8 16 さんぶ 9.53 1.59
W7/16 14 さんぶごりん 11.11 1.81
W1/2 13 よんぶ 12.7 1.95
W5/8 11 ごぶ 15.88 2.31
W7/8 9 ななぶ 22.23 2.82
W1" 8 いちいんち 25.4 3.18




ミリネジ

ミリネジの山の角度は60°です。
日本で流通している基本的なボルトで、日常でみるほとんどのボルトはこの規格になります。
ミリネジ図

呼びサイズ 呼び方 外径(ミリ) ピッチ(ミリ)
M3 3ミリ 3 0.5
M4 4ミリ 4 0.7
M5 5ミリ 5 0.8
M6 6ミリ 6 1.0
M8 8ミリ 8 1.25
M10 10ミリ 10 1.5
M12 12ミリ 12 1.75
M14 14ミリ 14 2.0
M16 16ミリ 16 2.0
M18 18ミリ 18 2.5
M20 20ミリ 20 2.5



それぞれの規格について説明したところで次に下の写真を見てください。3つの規格のうちのどれか見た目で判断できるでしょうか?


ボルト比較


写真上はウィットネジの5/8 下はミリネジのM16です。
難しいですよね?そうなんです。ボルトの規格を見た目で判断するのは普段扱っているプロでも難しいのです。

そこで、便利なのがネジ山やピッチを測る「ピッチゲージ」という商品です。



ピッチゲージの使い方

写真下がピッチゲージです。
私が使用しているのはフジツール製の物で、「NO,156」がミリネジ用で「NO,137」がウイット用となります。
※私はユニファイネジの場合も「NO,137」を併用しています。

ピッチゲージ

ピッチゲージアップ
十特ナイフの様に、重ねて収容してあるゲージをスライドさせて使用します。

各ゲージにミリではピッチ、ウイットでは山数がそれぞれ刻印されいます。


上の比較したボルトの5/8は山数11なのでゲージの11をボルトに這わせてみます。




ピッチゲージ使い方


ゲージとボルトの山がぴったりと一致します。
このように、ピッチゲージを使用するとボルトの規格が分かります。




まとめ

一見すべて同じに見えるボルトも実は数多くの種類があります。
規格の話をするとまだまだ奥が深いのですが、
一番基本をご紹介しました。

改めてまとめを書くと

①ボルトの規格は3つある 
「ミリネジ」「ウィットネジ」「ユニファイネジ」

②規格の大きな違いは山角度とピッチ(山数)

③ボルトの見分け方はピッチゲージを使う


変わったネジだなと思ったときは以上を参考にしてみてください。






また、トータルでは、寸法やピッチの種類が不明なボルトでも、直接見本としてお持ちいただければ当社で選定も致します。 お気軽にお問合せください。

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